シズオカ×カンヌウィーク2014

AREA3 Why? ミニシアター (5月3日[土]〜25[日])

Why? ミニシアター

そもそもミニシアターって一体 ?
オシャレな映画とかドキュメンタリー映画とか……? いやいや、それだけじゃありません。
ミニなんて言うけれど、実は映画の"これから"を左右する大きな存在なのです。

 

カンヌ映画祭関係作品 特別上映

会場 > サールナートホール 静岡シネ・ギャラリー ※詳細情報は、劇場にお問い合わせください。

昨年、第66回カンヌ映画祭で受賞した作品を、今回特別に上映。
世界の映画人に評価された名作を、この機会にスクリーンで体験しませんか?

第66回カンヌ映画祭 主演女優賞受賞
『別離』のA・ファルハディ監督最新作。
ある過去の行方

5/3(sat)~5/16(fri) 10:00~/14:35~

協議離婚のため、パリに暮らすマリー=アンヌを4年ぶりに訪ねたアーマド。彼女は別の男性との間に生まれた2人の娘、そして新しい恋人とその息子と共に暮らしていた。ある日、アーマドが長女から聞いた衝撃の告白が、やがて各々の過去と知られざる真実の想いを紐解いてゆく…。緻密なストーリー展開で観る者を圧倒する実力作。

製作年:2013年 製作国:フランス・イタリア 配給:スターサンズ
監督:アスガー・ファルハディ 出演:ベレニス・ベジョ タハール・ラヒム 他
上映時間:130分

©Memento Films Production – France 3 Cinéma – Bim Distribuzione – Alvy Distribution – CN3 Productions 2013

第66回カンヌ映画祭 パルムドール(最高賞)受賞
世界を熱狂させた、美しく衝撃的な愛の物語。
アデル、ブルーは熱い色

5/17(sat)~5/31(fri) 10:15~/15:40~

カンヌ映画祭にて、通常は監督1人に与えられるパルムドールを主演女優2人にも贈るという史上初の栄誉を手にした話題作。 「運命の相手は、ひとめでわかる」そう思っていた高校生のアデルは、ある日、道ですれ違ったブルーの髪の女性エマに一瞬で心奪われる。恋をして、愛に傷ついた経験のある者ならだれもが心打たれる物語。

製作年:2013年 製作国:フランス 配給:コムストック・グループ
監督:アブデラティフ・ケシシュ 出演:レア・セドゥ、アデル・エグザルコプロス 他
上映時間:179分

©2013- WILD BUNCH - QUAT’S SOUS FILMS – FRANCE 2 CINEMA – SCOPE PICTURES – RTBF (Télévision belge) - VERTIGO FILMS

- Column -

海野 農(静岡シネ・ギャラリー副支配人)
影響を受けた映画はビクトル・エリセ監督の『ミツバチのささやき』『エル・スール』。

スクリーンでご覧いただきたい、素晴らしい作品をセレクトしてお待ちしています

アスガー・ファルハディ監督作品でいつも感心するのは、物語の中で提示される謎が、単に観客の興味を維持させるための仕掛けに留まらず、登場人物の心の奥底にまで繋がっているところ。最新作『ある過去の行方』で、その緻密な人物造形を堪能してください。『アデル、ブルーは熱い色』は、昨年の審査委員長スティーヴン・スピルバーグが「この映画を観れたこと自体が祝福に値する」とまで言った作品。審査員の全員一致でパルムドールを受賞しています。原作コミックは日本語版も出版されているので、見比べてみるのもいいかもしれません。土曜日23時からの「ミッドナイトシネマ~夜の映画館」の上映作品には、『コーヒーをめぐる冒険』をセレクトしました。土曜の夜の昂(たかぶ)りを、スタイリッシュなモノクロ映像とユーモアたっぷりの展開でクールダウンしてくれる極上のチルアウト・ムービーです。緑茶大好きな静岡っ子も、この映画を観たら絶対にコーヒーが飲みたくなるはず。6月の静岡公開に先駆けての先行上映です。

Why?ミニシアター会場

サールナートホール 静岡シネ・ギャラリー
静岡県静岡市葵区御幸町11-14 054-250-0283(劇場直通)

サールナートホールは、コンサートや演劇、映画上映を行う多目的文化施設として1995年に開館。2003年12月、『ローマの休日』『永遠のマリア・カラス』をオープニング作品として、施設内に2スクリーンの常設映画館「静岡シネ・ギャラリー」をオープン。以降、静岡初のミニシアターとして、地方では観賞機会の少なかった国内外の名作・佳作を中心に、年間100本以上を上映している。

 

ミッドナイトシネマ~夜の映画館

“夜に観たくなる映画”特別上映 Selected by 静岡シネ・ギャラリー
~第67回カンヌ映画祭授賞式ライブ放送~


日にち > 5月24日(土)
時 間 > 1部▶23:00~24:30 2部▶25:00~26:30
会 場 > サールナートホール 静岡シネ・ギャラリー
鑑賞料金 > 1.映画『コーヒーをめぐる冒険』のみ ¥1,200
     2.「授賞式パブリックビューイング」のみ ¥1,500今年のカンヌのノミネート作品のガイドペーパー付き
     3.映画『コーヒーをめぐる冒険』・「授賞式パブリックビューイング」セット ¥2,500
※コーヒー以外のドリンクもご用意有り ※フードケータリングサービス有り ※50名限定/劇場にてチケット発売

大人が集う夜の映画上映イベント「ミッドナイトシネマ~夜の映画館」を開催します。”夜に観たくなる映画”として、『コーヒーをめぐる冒険』の特別上映の後には、姉妹都市カンヌで行われている世界最大の映画祭カンヌ映画祭の授賞式をライブで上映します。ワインやコーヒーを楽しみながら、夜の映画館を一緒に楽しみませんか。

1部 “夜に観たくなる映画”特別上映 『コーヒーをめぐる冒険』

2年前に大学を辞めて日々あてもなく過ごす青年ニコ。朝から彼女にフラれ、コーヒーを飲み逃したところから物語ははじまる。折々、コーヒーを飲もうとするたびに邪魔が入る、とことんツイてない一日。気分直しに街に出かけるが、出会うのはひとクセある人びとばかりで……。
製作年 2012年/製作国ドイツ/上映時間85分/配給セテラ・インターナショナル
©2012 Schiwago Film GmbH, Chromosom Filmproduktion, HR, arte All rights reserved

2部 第67回カンヌ映画祭授賞式ライブ放送

毎年恒例となったムービープラス(CS映画専門チャンネル)で放送される『第67回カンヌ映画祭授賞式』の中継番組を夜の映画館でみんなで一緒に鑑賞します。

 

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日本映画の"これから"に向けて、
世界へチャレンジする新しい試みがはじまりました!


日本の若い作り手たちが、世界を視野に既存の形に囚われずに、自由なインディペンデント映画の企画を実現することを支援する新しいプラットホーム「Gateway for Directors Japan」。その第一回プロジェクト「C2C – Challenge to Cannes 2014」は、公募で企画が選ばれた若手監督とプロデューサーを第67回カンヌ映画祭に派遣し、「シネマ・デュ・モンド」パビリオンを拠点に、世界の映画関係者たちとの出会いを設ける新しい試みです。目指すのは、国際共同製作パートナーをみつけるのと同時に、国際的な視点を取り込みながら、世界中のスクリーンに届く作品を完成させること。今年のシズカンでは、このプロジェクトに参加した監督たちの報告会と、過去作品の上映をいたします。

C2C-Challenge to Cannes 2014 特別上映

会場 > サールナートホール 静岡シネ・ギャラリー
料金 > 1,000円

サウダーヂ

5/24(sat) 12:30〜

長く続く不況と空洞化の問題を抱える地方都市を舞台に、土木建築業界で働く外国人労働者たちが過酷な状況の下で懸命に生きる姿を描くヒューマンストーリー。撮影場所となった町で実際に生活している人々をキャスティングし、日本映画ではなじみの薄い移民たちの姿をとらえている。

2011年 日本映画 167分 製作・配給:空族
出演:鷹野毅/伊藤仁/田我流/ディーチャイ・パウイーナ


1972年生まれ、山梨県甲府市出身。2011年、『サウダーヂ』がナント三大陸映画祭で最高賞の「金の気球賞」を獲得、ロカルノ国際映画祭にて独立批評家連盟特別賞を受賞、毎日映画コンクールで優秀作品賞&監督賞をW受賞。その後フランスにて全国公開された。最新作は、真利子哲也監督、冨永敬昌監督らとのオムニバス作品、『同じ星の下、それぞれの夜』。

イエローキッド

5/25(sun) 10:00〜

祖母と暮らすボクサー志望の青年・田村は、日々の生活費にも事欠く最低の日々を過ごしていた。そんなある日、田村の敬愛する漫画家・服部が彼をモデルに新作を描き始める。やがて服部は田村がその物語通りに行動していることに気付く。現実と虚構がクロスする様をパワフルな筆致で描き切った実力作。

2009年 日本映画 106分 配給:ユーロスペース
出演:遠藤要、岩瀬亮、町田マリー、でんでん他


1981年東京生まれ。法政大学在学時の自主短篇『極東のマンション』『マリコ三十騎』が、2年連続でゆうばり国際ファンタスティック映画祭のグランプリを受賞。その後、東京藝術大学映像研究科の修了作品『イエローキッド』は、異例の全国公開となった。ロカルノ国際映画祭の特別作品として選出された『NINIFUNI』、マレーシアで撮影した『FUN FAIR』など、活動を広げている。

東京人間喜劇

5/25(sun) 13:00〜

アマチュアカメラマンの女の子が初めて開く写真展の一日を描いた『写真』や、欠損した身体を脳があるかのように認識し続けてしまう「幻肢症」をモチーフにした『右腕』など、バルザックの「人間喜劇」に着想を得て作られた、3つのエピソードでひとつの映画となるオムニバス映画。

2008年 日本映画 139分 企画・製作:青年団、(有)アゴラ企画・こまばアゴラ劇場
出演:山本雅幸、井上三奈子、荻野友里、角舘玲奈 他


1980年生まれ。東京都出身。大学在学中に映画美学校に入学し、多数の現場に参加。自身が監督した『歓待』(10)は東京国際映画祭日本映画ある視点部門作品賞を受賞。二階堂ふみを主演に迎えた『ほとりの朔子』(13)では歴史的な国際映画祭の一つである、ナント三大陸映画祭で最高賞である「金の気球賞」、タリンブラックナイト映画祭で「最優秀監督賞」を獲得。

PASSION

5/25(sun) 16:00〜

結婚を間近に控えた一組のカップル。仲間の祝うパーティーの席上で、期せずして男の過去の浮気が発覚する。等身大の20代男女が、夜の横浜を舞台に繰り広げる軽佻浮薄な恋模様と形而上学的な愛に関する考察、にも見える。彼らの辿り着いた結論に対して起こるのは感動か、嘲笑か。

2008年 日本映画 115分 製作:東京藝術大学大学院映像研究科
出演:河井青葉、岡本竜汰、他


1978年、神奈川県生まれ。東京大学文学部を卒業後、映画の助監督やテレビ番組のADを経て、東京藝術大学大学院映像研究科に入学。2008年、修了制作の『PASSION』が国内外の映画祭で高い評価を得る。その後も『THE DEPTHS』(2010)、や『なみのおと』(2011/共同監督:酒井耕)、長編『親密さ』(2012)を監督。精力的に新作を発表し続けている。

C2C - Challenge to Cannes 2014 実施記念トークイベント
C2C Talk with Directors

登壇者:濱口竜介監督、深田晃司監督、真利子哲也監督 他

日にち > 5月24日(土)
時 間 > 16:30~
料 金 > 無料
会 場 > サールナートホール 静岡シネ・ギャラリー

このプロジェクトを通じて第67回カンヌ映画祭に渡航した監督とプロデューサーたちが、帰国後すぐにシズカンに駆けつけて、トークイベントを行います。海外の映画人に企画をプレゼンテーションしてきた経験や、カンヌ映画祭全体の印象、そしてその経験を活かして、これからの日本映画を支えて行く存在としての意気込みなどを語って頂きます。日本でもシズオカ×カンヌウィークでしか体験できない、映画ファン参加必須のイベントです。

 

- Column -

小山内 照太郎(Gateway for Directors Japan アーティスティック・ディレクター)
2003年よりパリを拠点に、日本映画の特集上映の企画運営や字幕翻訳など、日本映画をヨーロッパに紹介するべく、多岐に渡る活動をしている。2009年よりナント三大陸映画祭の日本映画担当も務めている。

C2Cは、国籍にこだわらない自由な映画ムーブメントの起爆剤

あまり知られていませんが、国際映画祭は、映画人にとって一緒に次回作をつくる海外のパートナーをみつけるための場所でもあります。例えば、他のアジアの国の監督たちは、次回作の企画書を持って積極的に映画祭に渡航し、ヨーロッパとの共同製作目指します。2010年にカンヌ映画祭でパルムドールを受賞したタイのアピチャッポン・ウィーラセタクン監督『ブンミおじさんの森』もそのようなケースのひとつ。日本は今、デジタルビデオの発達のおかげで、これまでにはなかった自由なインディペンデント映画が生まれています。その作り手たちがこのC2C 2014に参加することは、日本のインディペンデント映画が世界に開かれたムーブメントになっていく可能性を秘めているのです。 世界中の至るところで、自由な精神の映画の作り手たちが、慎ましく精力的に活動しています。今回のC2C 2014で、日本の監督たちと海外の監督たちが出会うことが起点となり、世界レベルでのインディペンデント映画のネットワークが作れたらと思っています。欧米に発見してもらうのではなく、日本から新しい映画を発信する。そして、国籍に囚われない、自由な映画のムーブメントのうねりを作り出したいと願っています。